ロルフィング6回目

ロルフィング4〜7回目の感想(60代男性 )

こんにちは認定ロルファーの木俣です。

前回に引き続きお客様のロルフィングの感想をシェアします。

今回シェアする4〜7回目のセッションは深層のアプローチになります。深層を緩めていくことでインナーマッスルが活性化し、スムーズに身体が動くようになっていきます。

ロルフィング4回目のセッションは脚の内側から骨盤底までアプローチしていきます。脚の内外のバランスが良くなることでしっかりしたサポートを感じれます。

60代男性のお客様の感想

ロルフィング4回目

最初に、普段通り歩いてください、と言われました。そして左右の足が地面にどう接しているか、感じてください、とも。いわれて左右の足が交互に出ているのですが、右足の方が地面を足裏の全面でとらえているようで、左足の方が足裏の左側面から地面に着き、心なしかO脚気味のようでした。そして木俣インストラクターから、本日は足の内側の筋膜に当たって行います、とのこと。これまで通り、伸ばしたり、引っ張ったり、イタキモのようなこともなく、足首から足の内側の筋膜に手を当てて穏やかに動かしているかいないかの感じでした。唯一、股関節の内側の定点を指で左右1~2分ぐらいずつ押し続けていました。この時は、少しイタキモのようでした。また、丸椅子に座って背中を押されるのですが、その時に、足裏に意識して足裏で体を支えているという意識をしてください、と言われました。さらにその丸椅子から立ち上がる時の立ち上がり方の指導を受けております。まず、どちらかの足を前に出し、その出した足裏全体に体重を預けながら立ち上がる、というものです。普段、足裏を意識して座ったり立ったりしていないので、新鮮な感覚でした。(気付き=普通に歩いているときの足の動きが左右で微妙に異なっているということ。きき足が右なので右足が足裏全体で力強く動いている感じの反面、左足は足裏側面から地面に着き右に比べて力強さが無いことに気付きました。そして筋膜に当たって施術を受けた後は、不思議と最初の左右の違和感が解消していました。同時に木俣インストラクターから、「身長が伸びたように見えます」と言われ、改めて、そうかも、と気付かされました)
*骨盤内構造の調整。ミッドラインの確立。

ロルフィング5回目は主に腹部にアプローチをします。大腰筋という股関節と背骨に関係の強いインナーマッスルを活性化させることで、普段酷使していたアウターマッスルがリラックスして股関節を動かせるようになります。さらに腹部がリラックスしていることで深い呼吸ができます。

ロルフィング5回目

今回は、おなかや胸を中心に首やあご周辺の施術も受けました。これまでと異なり、かなり力強く、ツボに刺激を受けるような感覚もありました。とりわけおなかの深部への施術は印象深いものでした。まず、上向きに寝た後、明らかに筋膜を緩和させるような、今までより力を込めた施術がいつもより時間をかけて行われました。そして上向きに寝て、ひざを立てる。そして自分のへそを見るように首を上げると同時に木俣インストラクターの手が、腹筋の横と正面の腹筋横の間に食い込んできてあるポイントを押しているのでした。これがツボを指圧されている感覚で、そこの部分はどんな役割のあるところですか? と質問。これに、足を動かす筋肉のあるところです、とのこと。そのあと、ひざをゆっくりと左右ずつ伸ばしたり立膝したりを繰り返しました。
 そのあとに前回同様の丸椅子に座って足裏を意識して力を入れるように言われました。さらに今度は立って足裏を意識してゆっくり屈伸、木俣インストラクターが私の頭を支えながらでした。その結果、頭が背骨に乗っていて猫背が解消しています、と言われました。まさかという私に、鏡で見てください、とのこと。諦めかけていた猫背がこの一瞬かもしれませんが解消していて驚きました。(気付き=猫背を解消するのに足裏を意識することと上半身の筋膜をリリースすること、そして足の付け根の筋肉を緩和させることで可能だと気付かされました。猫背は、よく冗談に、私の生きる姿勢が悪いから治らない、と言っていたものです。生きる姿勢を今のところ改める考えが無いのですが、猫背は今後、解消することが可能だという希望を得たのは大きい収穫でした)
*腹部・胸部のスペースを広げる。内臓空間の解放。

ロルフィング6回目のセッションでは身体の背面にアプローチしていきます。特に重要なポイントは仙骨という骨が自由に動けるようになることです。仙骨は左右の骨盤の間にあり、仙骨を土台に背骨が上に乗っています。この仙骨が自由に動けるようにすることで骨盤と背骨の動きをフリーにしていきます。

ロルフィング6回目

ロルフイングは体の裏側。結構キツイ=痛い。これを木俣インストラクターに聞くと、筋膜の深いところをリリースしています、とのこと。背中も痛い、足の脹ら脛も痛い、これまでのロルフイングの手を当てて少しずらすような感じではなく、グイっと押し付ける感じに変化しておりました。
そして木俣インストラクターから最後に、立ち位置と歩き方、そして呼吸のし方と呼吸する意味、意義を教えてもらいました。(気付き=筋膜が体に存在していることを認識できたこと。そして押されると痛いと感じているのが、筋肉ではなく、筋膜が感じていることを気付かされました。)
*背骨・仙骨を自由にする。体軸構造の確立。

ロルフィング7回目のセッションでは主に首と頭部にアプローチをしていきます。頭部を身体の上に乗せることがゴールです。パソコンやスマホなどの影響で頭部は前方にずれている人が多いです。首と頭部をリリースすることで頭の位置をセンターラインに乗せていきます。7回目の特徴として口腔内と鼻腔の中にもアプローチをします。顎の筋肉、鼻腔のスペースをリラックスさせることで、表情筋や空気の通りなどの改善につながります。

ロルフィング7回目

朝起きたら左の腰と背中が痛い。寝違いか、昨日は河津の花見で飲食を過ごしたからかとも思いながら木俣インストラクターの施術を受けました。いつものように立ち位置の姿勢チェックから。そして仰向けに寝て、全身の各部位がベッドに接して沈み込んでいくイメージを、と木俣インストラクターのこれもいつもの言。そのあとから背中や今回は特に首、顔の筋肉や筋膜への施術。首や顔の筋肉が固いとのこと。当然のように本人は、首は兎も角も顔の筋肉や筋膜が固くなっているなど自覚したことが全くありませんでした。木俣インストラクターによると11年前にクモ膜下手術で開頭していることから顔全体や首にいたる筋膜に影響を与えているように思う、との所見でした。
それ以上に今回の施術でびっくりしたのは、口の中に指を突っ込まれて口 の中から顎を動かしている筋肉や筋膜に人差し指で指圧。これが痛い。我慢できない痛みでSOSを出そうかと思って少し我慢していると痛みが少しずつ減っていくのです。そして異なる部分を指圧すると同じく痛い。同じくSOSを出したくなるのですが、そこで我慢していると少しずつ緩和していく。これは顔の筋肉や筋膜が固いように顎の内側にある筋肉や筋膜も固いためで、それを緩和することで痛みも薄らいでいるということのようでした。
さらにその後、木俣インストラクターのビニール手袋をした小指が私の鼻 に挿入されるのでした。ゆっくり時間をかけて挿入。少しずつ入っていき結構小指の3分の2まで入っていくのでした。これを左右両方。なんとも情けない風景かもしれません。ですが、この施術について私から、鼻には筋膜はあるとしても筋肉はそんなにないですよね? と質問。答えが、鼻に指を挿入することで結構、奥まで指が入ることを意識する中で鼻の構造を認識する。そのことが(第一セッションの)呼吸をするという行為を意識できるのです、ということでした。
そしてこの口と鼻の施術は、施術を受ける人の体質などで必ずしもすべて の人に施術するわけではない、とのことでした。(気付き=これまで首の筋肉が固いという意識はありましたが、顔の筋肉や筋膜が固いというのは意識したこともないことでした。そして口の中に指を挿入し顎の筋肉と筋膜に指圧するという行為もびっくり。鼻もしかり。木俣インストラクターいわく、こんな施術はロルフイングを発祥したアメリカならではでしょう、とのこと。なるほどでした。)
*頭部・頸部のバランスを取る。

いかがでしたか?ロルフィングはクライアントによって印象がかなり変わります。それはその人に合わせたオーダーメイドのセッションだからです。今回のお客様の感想は一例として参考いただければと思います。

次回はいよいよ全身をつなげていく仕上げのセッションです。

お読みいただきありがとうございました。

木俣